社外から会社のPCにアクセス可能!リモートアクセスとは?

「リモートアクセス」というサービスをご存知でしょうか。リモートアクセスは、会社以外の場所で仕事をする際に非常に便利な機能です。

在宅勤務などのテレワークでこそ、導入を検討したいサービスです。この記事では、リモートアクセスの機能やメリットについて確認していきましょう。

目次

リモートアクセスとは

リモートアクセスとは、社外(自宅、出張先など)からPCやスマートフォン、タブレットなどの端末を利用して、社内にあるPCやシステム、サーバーなどに直接アクセスすることを指します。社内外を問わず「会社で働いているのと同じ環境で業務を行える手段」として、最近特に注目を集めています。

なお、逆に社内から自宅のPCにアクセスすることも可能です。

リモートアクセスとリモートデスクトップの違い

リモートデスクトップは、リモートアクセスを行うためのツールの一種で、PCのデスクトップ画面を遠隔から操作することができる機能です。PC同士をネットワークで接続し、デスクトップ画面を手元の他の端末に転送して遠隔操作を行います。

一方、リモートアクセスはインターネット回線を利用して社内ネットワークに接続し、システムやファイルを操作するものです。インターネット回線を利用するため、セキュリティ面から一般的にリモートアクセスを行う際にはVPN環境(※)を整えることが推奨されます。

リモートデスクトップはVPN環境を整えなくてもアクセスが可能ですが、そのままだとセキュリティが低く、第三者に情報が漏洩するリスクがあります。そのため、個別にセキュリティ環境を整えることが必要です。

※VPN環境:VPN(Virtual Private Network)とは、安全な通信環境を指します。接続したい場所ごとに専用ルーターを設置しLAN接続することで、インターネット上に仮想の専用線を設定し、特定の人だけが利用できる専用ネットワークです。VPNを通じてやり取りされるデータは、暗号化や承認などのセキュリティ対策が施されているため、情報漏洩のリスクが低くなります。

リモートアクセスサービスの主な機能

リモートアクセスを利用することで実現できる主な機能を確認していきましょう。

1. 遠隔操作

リモートアクセスの主な機能は「遠隔操作機能」です。リモートアクセスを利用することで、自宅や外出先にあるPCなどの端末から、社内にある自分のPCを遠隔操作することが可能になります。

2. ファイル転送

リモートアクセスを利用することで、PC間でファイルのアップロードやダウンロードが可能です。これにより、社内にいる場合と同じようにファイルのやり取りができます。

3. メール・メッセージの確認

外出先からも社内のPCにアクセスできるため、外回りや出張中でも、社内に送られてきたメールやメッセージを確認することができます。

4. セキュリティ機能

リモートアクセスは、インターネット回線を利用して社内PCに接続するため、情報漏洩や不正アクセスのリスクを伴います。そのため、多くのリモートアクセスサービスは高度なセキュリティ機能を備えています。

たとえば、ユーザーIDとパスワードに加えて指紋認証や電子証明書による「二段階認証」や、通信内容を暗号化する「セキュア通信」などが挙げられます。また、接続するネットワークや機器を限定する機能も提供されています。

5. アクセス管理

システムのセキュリティがしっかりしていても、ユーザーの過失や不正利用による情報漏洩を防ぐことは困難です。そのため、多くのリモートアクセスサービスには、ユーザーごとに接続先や接続時間などの履歴を保存し、不正利用の防止や抑止を目的とした「アクセス管理機能」が備わっています。この機能により、必要に応じて履歴を照会することが可能です。

リモートアクセスサービス導入のメリット

リモートアクセスには一定のリスクが伴いますが、適切にセキュリティを強化すれば、それを上回る多くのメリットがあります。では、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

メリット1: 社外で業務を行える

前述の通り、リモートアクセスを利用すれば、社外にいても社内にいるのと同じように業務を行うことができます。たとえば、外回りをしている営業担当がスマートフォンなどの端末を使って社内のPCにリモートアクセスすれば、急に資料が必要になった場合でもすぐに資料を探し出せますし、急ぎの案件が発生した場合も外出先で対応することが可能です。また、在宅勤務でも社内と同じように業務を進めることができます。

メリット2: コストカットに繋がる

リモートアクセスを利用すれば、社内用のPCと社外用のPCに同じソフトをインストールする必要がなくなります。社内PCにリモートアクセスできるため、社外で使用するPCに高額なソフトをインストールする必要がなくなり、コストカットに繋がります。

リモートアクセスはインターネット回線やアプリを利用して動作するため、従業員が個人で所有しているPCやスマートフォンでも業務を行えます。この場合、社外用のPCやスマートフォンを新たに揃える必要がなくなります。

さらに、リモートアクセスを利用すれば、自宅など社外でも社内にいるのと同様に業務ができるため、出社する必要がなくなり、通勤費用の削減も期待できるでしょう。

メリット3: 情報漏洩のリスク回避

リモートアクセスで作業したデータは社内PCに保存されるため、従業員のPCに直接データを移したり、USBメモリを使用してデータを持ち出す際の情報漏洩リスクを抑えることができます。

リモートアクセスサービスの選定ポイント

ポイント1: 導入の目的を明確にする

まず、リモートアクセス導入の必要性を再確認し、導入の目的を明確にしておきましょう。目的が不明確なまま導入してしまうと、後々誰も使わなくなる可能性があります。そのため、導入の目的をしっかりと定めた上で、目的を達成できるサービスを選択することが重要です。特に、外出や出張が多い従業員やテレワークを実施している従業員にヒアリングを行い、業務上の問題点を把握することが役立ちます。

ポイント2: セキュリティ

サービス選定時に最も重要視すべきは「セキュリティ」です。コストを抑えた結果、自社の情報が漏洩してしまうようでは本末転倒です。認証方式や通信の暗号化の仕組みをしっかりと確認しましょう。アクセス管理機能やスクリーンショットによる情報漏洩防止機能など、セキュリティ機能が充実したシステムを選ぶと良いでしょう。

ポイント3: 操作性

操作や設定方法が難しいサービスを選んでしまうと、使いこなせなかったり、フレームレート(※)が低すぎて画面が滑らかに動かず、思うように操作できなくなる可能性があります。リモートアクセスを使用する従業員全員が使いこなせるような操作性のシステムを選ぶことで、運用がスムーズになります。

※フレームレート:1秒間の動画が何枚の画像で構成されているかを示す単位。fps(フレーム・パー・セカンド)。

主要なリモートアクセスサービスを比較

RemoteView

RemoteViewは日本でトップレベルの遠隔操作ツールです。あらゆる端末やOSに対応しており、ログインは二段階認証と暗号化通信によって高い安全性を確保しています。

詳細はこちら

Splashtop Business

Splashtop Businessはフレームレートが高く、操作が快適で、繊細な作業が求められるクリエイター業界でも導入されています。また、チャット機能も搭載されており、社外で作業をしながら社内の従業員と簡単にコミュニケーションを取ることが可能です。セキュリティ面も二段階認証と暗号化通信で安心でき、端末やOSに依存しません。導入はアカウントの発行とアプリケーションのダウンロードだけで簡単に行えます。

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まとめ

柔軟な働き方が求められる今、リモートアクセスは今後のビジネスシーンに欠かせないサービスになるでしょう。テレワークを実施している企業や、外出や出張が多い職種では、導入を検討する価値が十分にあります。

また、働く場所にとらわれない働き方には、情報の共有が非常に重要です。同じ場所で働いていないことをデメリットにしないためにも、円滑に情報を共有できる環境を整えることが大切です。情報を共有し、蓄積していくことは会社の財産にもなります。ぜひ、情報共有ツールの導入も併せて検討してみてください。

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