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FAQの記事が読まれない?PREP法で解決する記事の書き方

ヘルプパーク編集部
FAQの記事が読まれない?PREP法で解決する記事の書き方

FAQ記事の作成や更新を担当している中で、こんなお悩みはありませんか?

「一生懸命詳しく書いたのに、お客様から『わかりにくい』と言われてしまう」 「記事はあるのに、同じ内容の問い合わせ電話が鳴り止まない」 「文章を書くのが苦手で、どうしてもダラダラとした長文になってしまう」

正しい情報を正確に伝えようとするあまり、まるで家電製品の分厚い説明書のような堅苦しい文章になっていませんか? 実は、お客様が求めているのは「詳しい解説」ではなく、トラブルを「今すぐ解決できる答え」です。

この記事では、文章作成が苦手な方でも迷わず書ける「PREP法(プレップ法)」などの基本型と、お客様の読むストレスを減らす「見た目」の工夫を解説します。お客様がページを開いた瞬間に「なるほど!」と理解し、即解決できる記事作成スキルを一緒に身につけていきましょう。

なぜあなたのFAQは読まれない?「伝わらない」原因は構成にある

お客様は「急いでいる」。起承転結は今すぐ捨てよう

私たちが学校で習った文章構成といえば「起承転結」がおなじみですが、FAQ記事においては、この構成は今すぐ捨ててください。なぜなら、FAQを見に来るお客様はトラブルの真っ只中にあり、一刻も早く解決策を知りたくて「急いでいる」からです。

物語のように「背景(起)」から始まり「展開(承)」を経てようやく「結論(結)」にたどり着く構成は、焦っているお客様にとってストレスでしかありません。Webページにおいて、スクロールせずに最初に見える範囲のことをファーストビューと呼びますが、このファーストビューに「答え」がないと、お客様は「ここには知りたい情報がない」と判断してしまいます。

その結果、ページを閉じてしまう(離脱率が高まる)か、諦めて電話問い合わせをしてしまうのです。

離脱率とは?
Webページを訪れたユーザーのうち、そのページだけを見てサイトから去ってしまった割合のこと。FAQの場合、解決して去ったのか、諦めて去ったのかの見極めが重要ですが、滞在時間が極端に短い場合は後者の可能性が高いです。

現場で意識していただきたいのは、「1行目で結論を答える勇気」です。「平素は弊社サービスをご利用いただき…」といった丁寧な挨拶や、「このエラーは〇〇年に実装された機能の影響で…」といった開発背景は不要です。「結論、どうすればいいの?」というお客様の問いに対し、冒頭で「設定をOFFにしてください」と言い切る。このスピード感が、FAQの満足度を左右します。

誰でも書ける黄金の型!「PREP法」で結論ファーストを徹底する

【結論→理由→具体例→結論】のテンプレート活用術

では、具体的にどのような構成で書けばよいのでしょうか。おすすめなのが、ビジネス文書やプレゼンテーションの基本であるPREP法(プレップ法)をFAQに応用することです。

PREP法(プレップ法)とは?
情報をわかりやすく伝えるための文章構成の型のひとつ。以下の4つの要素の頭文字をとっています。

Point(要点・結論)
Reason(理由)
Example(具体例)
Point(要点・まとめ)

この型に当てはめるだけで、誰でも論理的でわかりやすいFAQが書けるようになります。実際のFAQ記事を想定した構成例を見てみましょう。

  • Point(結論)
    通知が届かない場合は、アプリ内の「省電力モード」をオフにしてください。
  • Reason(理由)
    省電力機能がバックグラウンド通信を制限し、通知の受信をブロックしている可能性があるためです。
  • Example(手順・具体例)
    1. 設定画面を開きます。
    2. 「一般」メニューから「省電力設定」をタップします。
    3. スイッチを「オフ(灰色)」に切り替えます。
  • Point(まとめ・代替案)
    上記で改善しない場合は、スマホ本体の通知設定も併せてご確認ください。

このように、最初に「何をすべきか」を提示し、その後に手順や理由を補足します。 運用上のコツとして、チーム内でこの「PREP法テンプレート」を用意し、作成時は必ずこの枠組みに入力してもらうようにすると良いでしょう。担当者の文章力に左右されず、記事の品質(クオリティ)を均一に保つことができます。

「読む」を「見る」に変える!箇条書きとスクリーンショットのルール

文字の壁を作らない。手順は「1, 2, 3」で区切る

構成が決まったら、次は「見た目」の工夫です。どんなに良い内容でも、文字がびっしりと詰まっていると、お客様は読む気を失ってしまいます。 FAQを「読むもの」ではなく、パッと「見るもの」に変えるために、視認性を高めるルールを取り入れましょう。

まず、3つ以上の要素や手順を説明する場合は、必ず「箇条書き」または番号付きリスト(ステップ形式)を使用してください。

「設定画面を開いて一般メニューを選び省電力設定をオフにします」と繋げて書くのではなく、

  1. 設定画面を開く
  2. 一般メニューを選ぶ
  3. 省電力設定をオフにする と改行して書くだけで、情報は格段に頭に入りやすくなります。

また、操作説明には実際の画面を撮影したスクリーンショット(画像)が不可欠です。画像には、クリックすべき場所に「赤枠」をつけるなど、画像を見るだけで操作がわかるような加工を行いましょう。

ただし、ここで注意点があります。画像は便利ですが、スマートフォンなどの小さな画面では縮小されて見えづらくなることがあります。また、検索エンジンは画像の中の文字を完璧には読み取れません。 ですので、「画像内の文字」だけに頼らず、必ず本文でもテキストで補足説明を入れてください。これが、スマホユーザーに親切で、かつ検索対策(SEO)にも強い記事を作る条件です。

専門用語は絶対NG!「中学生でもわかる言葉」への翻訳

社内用語を排除し、お客様の「検索ワード」に合わせる

最後に、言葉選びについてです。FAQを書く担当者はその製品のプロである場合が多いため、無意識のうちに開発者が使う言葉(社内用語)を使ってしまいがちです。 例えば、「認証トークンの期限切れ」「UI(ユーザーインターフェース)の仕様」といった言葉です。しかし、お客様は「パスワードのエラー」「画面の見た目」といった言葉を使います。

このズレを修正し、専門知識がない人でも理解できるターゲットリテラシーに合わせた言葉に「翻訳」することが重要です。

ターゲットリテラシーとは?
想定読者(ターゲット)が持っている知識レベルや理解度のこと。FAQにおいては、最も知識が浅い層(初心者)に合わせて書くのが基本です。

基準としては、「中学生」や「入社したばかりの新人スタッフ」、あるいは「実家の両親」が読んでも理解できるレベルを目指しましょう。「ブラウザ」なら「インターネットを見るソフト」、「デフォルト」なら「最初の設定」と言い換えるだけで、伝わりやすさは劇的に向上します。

記事を公開する前に、ぜひ一度、自分で書いた文章を「音読」してみてください。黙読では気づかなくても、声に出してみると「この文、長すぎて息が続かないな」「ここの言葉、ちょっと硬いな」と気づくことができます。自分が詰まる箇所は、お客様にとっても読みづらい箇所です。このひと手間が、記事の品質を最後に底上げしてくれます。

まとめ

「わかりやすいFAQ」の正体は、センスのある文章力ではありません。「結論の早さ」と「視覚的な見やすさ」です。

  • 起承転結を捨て、ファーストビューで結論を伝える
  • PREP法(結論・理由・具体例・まとめ)の型を守る
  • 箇条書きと画像を使い、「読む」負荷を減らす
  • 専門用語を排除し、誰でもわかる言葉を選ぶ

FAQ記事は美しく書くべき「作品」ではありません。お客様の困りごとを解決するための便利な「道具」です。 綺麗に書こうと気負う必要はありません。まずは「伝わること」を最優先に、今日から1記事だけでも、このテンプレートを使ってリライト(書き直し)してみませんか?その小さな改善が、お客様の「ありがとう」に繋がっていきます!


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ヘルプドッグ編集部
筆者

ヘルプドッグ編集部

セルフサポートやカスタマーサポート運用に関する知見をもとに、現場で役立つ情報をわかりやすく発信しています。 実際の運用課題や改善事例を踏まえながら、自己解決率向上とサポート業務の効率化につながるヒントをお届けします。