ユーザーからの問い合わせ・アンケート・注文を受け付ける時に、指定の入力フォームが用意されていれば入力にかかる労力を最小限に抑えられます。また、ユーザーに入力フォームからユーザー情報を入力してもらうことで、効率良く顧客情報も集められるでしょう。そのため、多くの企業ではフォーム作成ツールを用いて手軽にフォームを作成しています。
この記事では、フォーム作成ツールの選び方や無料版・有料版の違いの他、おすすめのフォーム作成ツールを紹介しましょう。フォーム作成ツールを作りたいと考えているのなら、ぜひ参考にしてください。
フォーム作成ツールとは
フォーム作成ツールを使うと、Web上にフォームが設置出来るようになります。本来フォームの作成には、HTMLやCSSなどを使ってコーディングを行う必要がありますが、フォーム作成ツールを活用することで、誰でも簡単にフォームが作成可能なのです。
フォームの作成方法はツールによって変わりますが、多くの場合は用意されたテンプレートから自社のサイトに適したデザインを選び、必要な入力欄を用意してフォームを作成していきます。フォーム作成ツールで作成可能なフォームは下記の通りです。
・アンケートフォーム
・注文フォーム
・応募フォーム
・資料請求フォーム
さまざまな用途で作成したフォームが活用出来ると言えるでしょう。
フォーム作成ツールの選び方
フォーム作成ツールには非常に多くの種類があり、自社に最適なものが見つけられないという方もいます。ここではフォーム作成ツールの選び方を紹介しましょう。
選び方1 フォームを作成する目的を明確にする
フォームを作成する目的は何かを考えます。「ユーザーからの問い合わせを受け付けて顧客情報を管理する」「アンケートを行って集計する」などがそのフォーム作成の目的になるでしょう。自社の目的に合わせて、必要な機能が変わります。
フォームを作成する目的を明らかにした上で、ツールに求める機能を検討してください。
選び方2 十分なセキュリティが確保されているか確認する
フォーム作成ツールのセキュリティに問題があると、顧客情報が外部に漏れてしまう恐れがあります。自社の信頼を失わないためには、使用予定のフォーム作成ツールに、十分なセキュリティが確保されているかを確認するべきでしょう。
選び方3 予算を考えておく
フォーム作成ツールには無料版・有料版がありますが、無料版の場合は機能に制限がある場合が多いです。自社がフォーム作成ツールに用意可能な予算を決定し、予算内で求める性能を持ったツールを見つけましょう。
フォーム作成ツールの無料と有料の違い
先ほどもお伝えしたように、フォーム作成ツールには無料版と有料版が存在することが多いです。それぞれの機能の違いは選択するツールによって変わります。有料プランだと利用できる機能が多くなるため、自社にとって、その機能が必要かどうかを考えましょう。
無料のフォーム作成ツールと有料のフォーム作成ツールの違いは、多くの場合下記のようなものです。
・管理可能なユーザーの数が増える
・外部サービスとの連携機能が使えるようになる
・集計したデータを外部に出力出来る
・ユーザーが送信可能なデータ量が増える
無料プランと有料プランが存在するツールであれば、最初に無料プランを導入することで、実際の使い心地が確認出来るでしょう。
おすすめのフォーム作成ツールを比較
ここでは、おすすめのフォーム作成ツールを5つ紹介します。無料版・有料版の両方があるため、自社に最適なツールを選択してください。
1|Googleフォーム
Googleフォームは、手持ちのGoogleアカウントを使用して無料で利用可能なフォーム作成ツールです。個人・団体を問わず幅広いシーンで活用出来ますが、ドライブ全体の容量は15GB以内に限られます。GoogleスプレッドシートなどGoogleドライブ内の他のアプリと連携しやすく、アンケートの回答の自動集計もスムーズに進みます。
細かな設定は難しいという点はあるものの、すべての機能が無料であるというメリットは大きいでしょう。
2|formzu(フォームズ)
formzuは無料で使用可能な機能が多いフォーム作成ツールで、無料プランでもパソコン・スマホでの使用が可能なフォームが作れます。無料のフォームには広告が表示されるものも、SSL通信機能が標準で利用可能なので、セキュリティ対策も整っていると言えるでしょう。さらに、無料でアクセス解析、多言語対応、CSV出力も行えます。
法人向けのプロフェッショナルプランは3ヶ月8,500円で、複数の管理者が設定可能になり、領収書や請求書を自動発行出来るなど多くの便利な機能が搭載されています。
3|SurveyMonkey(サーベイモンキー)
SurveyMonkeyは非常に多くのフォームテンプレートが用意されているという特徴があります。また、自動で集計結果をグラフ化してくれるため、アンケートの調査結果の集計作業も効率化出来るでしょう。
高いセキュリティレベルが認められ、ISO認証も取得しています。プランには個人プランとチームプランがあり、最も手頃な価格のチームプランは1ユーザー月額4,600円のチームアドバンテージプランです。このプランでも年間50,000件もの回答を取得可能で、すべてのデータがCSV・PDF・PPTなどにエクスポート出来ます。
4|Tayori(タヨリ)
視覚的な操作でサクサクとフォームが作成出来るという特徴があるTayoriは、豊富なテンプレートを簡単にカスタマイズすることができます。設問項目を選ぶだけでフォームが完成し、さらにロゴの設定や背景色も変更出来ます。
無料プランでは1つのフォームのみ作成可能で、月額3,400円のスタータープランからは3つのフォームが作成でき、Googleスプレッドシートの連携、データのインポートやエクスポートも行えるようになります。月額7,400円のプロフェッショナルプランでは、Slackなどの外部サービスとの連携が可能です。
5|formrun(フォームラン)
formrunは、フォーム作成時間を90%削減し、30秒でフォームが作れるという特徴のフォーム作成ツールです。集計されたデータはGoogleスプレッドシートやSalesforceにエクスポート可能なので、マーケティングに役立てるでしょう。さらにフォームから受け取った問い合わせなどをカンバン方式で管理出来るため、問合せの進捗管理も容易に行えます。
無料プランで回答データ数は無制限に扱えますが、月額3,980円の有料プランになるとフォームの作成数や管理者数が増え、formrunのクレジットも非表示になります。Googleアナリティクス連携やCSVエクスポート、Googleスプレッドシートへの自動更新は月額25,800円のプランで利用可能です。
まとめ
フォーム作成ツールを使えば、特別な知識がなくても、お問い合わせフォームやアンケートフォームなどのフォームが簡単に作れます。フォーム作成ツールには無料で使えるものと、有料のものがありますが、無料版は利用可能な機能に制限があることが多いので、自社が求める機能が利用可能であるかを確認した上で導入を検討する必要があります。フォーム作成ツールを活用してフォームを作成し、顧客情報の収集に役立てましょう。
また、ご紹介した「nocoセールス」のように、資料やホワイトペーパーを使って顧客情報の取得をはじめ、資料を閲覧している顧客とチャットコミュニケーションできたり、顧客の資料閲覧状況を通知してくれるインテリジェントフォームを包含した機能が注目されています。ご用途やビジネスシーンに応じたフォームサービスを選ぶことで、業務効率はもとより商談化率や受注率に貢献しますので、是非、それぞれのサービスの無料プランを試してください。






