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【2026年版】マニュアル作成ツールおすすめ29選、料金と課金モデルを比較

ヘルプドッグ編集部
【2026年版】マニュアル作成ツールおすすめ29選、料金と課金モデルを比較

マニュアル作成ツールには、月550円から使えるノート系のツールもあれば、AIが手順書のたたき台まで作る月数万円の専用ツールも、無料で始められる海外製もあります。

作れるものも、業務の手順書、PC操作の説明、現場教育の動画、お客様向けの使い方ガイドと、製品ごとに分かれます。名前を並べて眺めるだけでは、どれが自社に合うのか比べようがありません。

この記事では、代表的な28製品を、作りたいマニュアルの形に沿った5つのカテゴリに整理し、課金モデルと価格を中心に比較します。最初に確かめる点は4つあります。

課金の単位、作りたいマニュアルの形、読む相手と公開範囲、そして管理画面・サポートの言語と支払い通貨。この順に見ていけば、候補は数製品まで絞り込めます。

マニュアル作成ツールを選ぶ4つの基準

マニュアル作成ツールを比較するときは、金額の大小より先に、課金の単位をそろえて確認しましょう。国内ツールは、利用できる人数の上限つきの月額固定が中心です。

海外ツールには、担当者1人ごとに費用がかかる席課金と、チーム単位の月額固定が混在します。同じ「月額◯円」でも、読む人数・作る人数が増えたときの支払いはまったく違います。無料プランがある製品は、その範囲(作成できる数、透かしの有無など)もあわせて確かめてください。

次に、作りたいマニュアルの形です。テンプレートに沿って文章の手順書を書くのか、PCの操作を記録してキャプチャつきの説明を自動で作るのか、現場の作業を動画で見せるのか。この記事のカテゴリ分けは、この形の違いに沿っています。作りたい形が決まれば、比較する製品は一気に絞れます。

3つ目は、読む相手と公開範囲です。社内の教育・引き継ぎに使うのか、お客様向けの取扱説明書・使い方ガイドとして外部公開するのかで、必要な機能が変わります。社内向けならアクセス権限や閲覧ログ、外部公開なら検索機能やデザイン、多言語対応が判断の材料になります。

最後が、管理画面・サポートの言語と、支払いの通貨です。海外のマニュアル作成ツールには、管理画面やサポート窓口が英語のみの製品があります。支払いもドル建てのカード決済が基本のため、為替レートが動けば毎月の円換算額も動きます。

国内ツールは、日本語のサポートと円建ての請求を前提にできます。誰が日々作成・更新するのか、経理・請求担当者がどの通貨で処理するのかまで含めて確かめましょう。この違いは、後半の「国内ツールと海外ツールの違いと選び方」でも、比較表でご確認いただけます。

基準確認すること
1. 課金の単位月額固定(人数枠つき)か、席課金か。無料プランの範囲
2. 作りたいマニュアルの形文章の手順書か、操作キャプチャの自動生成か、動画か
3. 読む相手と公開範囲社内限定か、お客様向けの外部公開か
4. 言語と通貨管理画面・サポートの言語と、円建てかドル建てか

マニュアル作成ツールの5つのカテゴリ

この記事では、28製品を5つのカテゴリに分けて紹介します。分類の軸は、どんな形のマニュアルを、誰に向けて作るかです。

カテゴリどんな製品か課金の傾向向いている企業
業務マニュアル・SOP型テンプレートに沿って手順書を作成・管理する月額固定(人数枠つき)業務の標準化・引き継ぎ・教育を進めたい企業
顧客向けマニュアル・ヘルプセンター型取扱説明書・使い方ガイドをWebで外部公開する月額固定・席課金お客様からの問い合わせを減らしたい企業
操作マニュアル自動作成型PC操作を記録し、キャプチャつき手順書を自動生成席課金・ライセンス型社内システムやSaaSの操作説明が多い企業
動画マニュアル型現場作業を撮影し、字幕・翻訳つきの動画で教育月額固定・非公開製造・飲食・小売など現場教育が中心の企業
ノート・ナレッジ共有型文書全般を書きためる汎用ツールをマニュアルにも使う席課金・月額固定マニュアルの数が少なく、低コストで始めたい企業

読み方の目安をお伝えします。社内の業務マニュアルをこれからそろえるなら、業務マニュアル・SOP型から読んでください。お客様向けの使い方ガイドを公開して問い合わせを減らしたいなら、顧客向けマニュアル・ヘルプセンター型が候補です。PCの操作説明を量産したいなら操作マニュアル自動作成型を、現場の教育が中心なら動画マニュアル型を、まず低コストで始めたいならノート・ナレッジ共有型を、それぞれ確かめてください。

業務マニュアル・SOP型

業務マニュアル・SOP型とは、テンプレートや決まった構成に沿って、業務の手順書を作成・管理する製品群です。SOP(エスオーピー、Standard Operating Procedureの略)とは、誰がやっても同じ品質になるよう、作業の手順を定めた標準作業手順書を指します。海外では、このSOPの作成・運用を軸にした製品が数多く提供されています。

業務マニュアル・SOP型の特徴は、作る機能だけでなく、運用の機能がそろっている点です。承認フローや版管理で「最新版はどれか」を保ち、閲覧ログや理解度の確認で「読んだか・身についたか」まで確かめられます。

業務の標準化、引き継ぎ、新人教育のように、作ったマニュアルをそのとおりに実行してもらうことが目的の企業に向きます。課金は、利用人数の上限つきの月額固定が中心です。

ヘルプドッグマニュアル

ヘルプドッグマニュアルは、私たちnoco株式会社が提供するAIマニュアル作成ツールです(旧称:トースターチーム)。マニュアルの名前を入力すると、AIがたたき台を自動で作成します。ステップ構造の文章マニュアルと、画面録画による動画マニュアルの両方を扱え、作成したマニュアルは社内限定でも、お客様向けの外部公開でも使い分けられます。パスワード保護、自動翻訳(スタンダードプランで3言語、ビジネスプランで5言語)、SlackやChatwork、Microsoft Teamsへの更新通知にも対応します。

料金は年間契約で、ライトが月35,000円(税別・50ユーザーまで)、スタンダードが月60,000円(税別・100ユーザーまで)、ビジネスが月120,000円(税別・200ユーザーまで)です。ユーザーの追加は20ユーザーごとに月10,000円で、初期費用は別途のお見積もりです(出典:ヘルプドッグマニュアル公式サイト「料金」2026年7月3日確認)。7日間の無料トライアルがあり、導入は2,700社を超えています。導入企業には、JTBや富士通、東芝などがあります。

公式サイト:https://toaster.how/

Trainual

Trainualは、米Trainualが提供するSOP・研修管理プラットフォームです。手順書やポリシーを役職・部署ごとに割り当て、読了の記録やテストで理解度まで確認できる、教育・オンボーディング寄りの構成です。月$249(約40,300円)〜・25人までの公開情報があります。

公式サイト:https://trainual.com/

SweetProcess

SweetProcessは、米SweetProcessが提供する手順書・ポリシー管理ツールです。版管理と承認フローを備え、手順書に担当者と期限を割り当てて、実行まで管理できます。月$99(約16,000円)・20人まで、追加は1人あたり$5の公開情報があります。

公式サイト:https://www.sweetprocess.com/

Waybook

Waybookは、英国のWaybookが提供するSOP・オンボーディング管理ツールです。AIによる手順書の下書き作成、画面キャプチャの取り込み、研修の進捗確認までをひとつにまとめています。月$99(約16,000円)〜の公開情報があります。

公式サイト:https://www.waybook.com/

Whale

Whaleは、SOPの作成・配布・研修をまとめて扱うツールです。画面キャプチャと録画の両方でステップを記録でき、ブラウザ拡張機能を使えば、作業中の画面から関連する手順書を呼び出せます。無料プランがあります。価格は公式サイトでご確認ください。

公式サイト:https://usewhale.io/

Process Street

Process Streetは、米Process Streetが提供するワークフロー実行型のツールです。手順書を読み物としてではなくチェックリストとして実行し、条件分岐や承認、完了の記録まで管理します。監査や規制対応など、手順を実行した記録が必要な業務に向きます。月$100(約16,200円)〜の公開情報があります。

公式サイト:https://www.process.st/

COCOMITE

COCOMITEは、コニカミノルタジャパンが提供するオンラインマニュアル作成・運用サービスです。決まったレイアウトに沿って入力するだけでマニュアルが仕上がる構成のため、作成者による品質の差が出にくい点を特徴とします。フォルダの階層化とアクセス権限の設定で、部署や拠点ごとの出し分けにも対応します。料金は、編集・閲覧アカウント数とデータ容量に応じた従量課金プランと、年額パッケージの2本立て(出典:COCOMITE公式サイト「料金プラン」2026年7月6日確認)。月額は約3万円から、初期費用は150,000円の公開情報があります。

公式サイト:https://cocomite.konicaminolta.jp/

顧客向けマニュアル・ヘルプセンター型

顧客向けマニュアル・ヘルプセンター型とは、お客様向けの取扱説明書や使い方ガイドを、Webで外部公開する製品群です。社内向けのカテゴリと違い、検索機能、デザインの調整、多言語対応など、お客様が自分で答えを見つけるための機能が中心になります。

顧客向けマニュアル・ヘルプセンター型は、カスタマーサポートの成果に直結します。使い方のマニュアルが読まれて、お客様がその場で解決できれば、問い合わせは減ります。公開したマニュアルをAIチャットボットやAI検索の回答のもとに使える製品なら、マニュアルの公開から問い合わせの自動応答までをひとつでまかなえます。

ヘルプドッグ

ヘルプドッグは、noco株式会社が提供するAIカスタマーサポートシステムです。

お客様向けの使い方ガイドやFAQを、ヘルプセンター(FAQサイト)としてWebに公開できます。公開した記事はそのままAIチャットボット(AI検索型・生成AI型)とAI検索の回答のもとになるため、マニュアルの公開から問い合わせの自動応答までがひとつのシステムで完結します。

また、検索ヒット率を高める「先回りスマート検索」という独自のAI検索や辞書機能を搭載しています。検索時の表記ゆれや同意語にも強い点が特長です。東証プライム上場企業から中小企業まで、企業規模を問わず豊富な導入実績があり、信頼性と安心感があります。料金は月額39,800円(税別)から利用できます。

公式サイト:https://helpdog.ai/

Document360

Document360は、英国のKovaiが提供するナレッジベースプラットフォームです。製品マニュアルやヘルプセンター、API文書など、記事数の多いドキュメントを構造的に管理する設計で、バージョン管理と多言語対応を備えます。無料プランを廃止し、見積もり制へ移行したという公開情報があるため、現行の価格体系は公式サイトでご確認ください。

公式サイト:https://document360.com/

GitBook

GitBookは、開発者向けのドキュメントプラットフォームです。ソフトウェアの操作マニュアルやAPI文書の公開で広く使われ、文書の管理が開発の作法(Git)に沿います。エンジニアの多い企業に向く一方、非エンジニアだけでの運用には向きません。

課金は2024年10月の改定で、サイト単位とユーザー単位の二重の構成になりました。無料プランは1人での利用に限られ、有料はPremiumがサイトあたり月$65(約10,500円)に加えて、編集する1人あたり月$12(約1,900円)がかかる公開情報があります。複数のマニュアルサイトを運用すると、サイトの数だけ費用が増える点にご注意ください。

公式サイト:https://www.gitbook.com/

ScreenSteps

ScreenStepsは、米ScreenStepsが提供するナレッジ運用ツールです。画面キャプチャを軸にした手順書の作成と、社内外への公開をひとつで扱い、コールセンターのオペレーター向け手順書での利用も想定した構成です。1人での利用プランはなくチームでの契約が前提で、年払いには割引があります(出典:ScreenSteps公式サイト「Pricing」2026年7月6日確認)。プランの額は公式サイトでご確認ください。

公式サイト:https://www.screensteps.com/

操作マニュアル自動作成型

操作マニュアル自動作成型とは、PCの画面操作を記録すると、スクリーンショットと説明文つきの手順書を自動で作る製品群です。従来は、画面を1枚ずつ撮影して文書に貼り、説明を書き足す作業に時間がかかっていました。この型のツールなら、普段どおりに操作するだけで手順書のたたき台が仕上がるため、作成時間を大きく減らせます。

海外系ツール(Scribe、Tango)は、ブラウザ拡張機能を入れて無料からすぐ試せる手軽さに厚く、国内系ツールは、WordやExcelなど複数形式への出力と編集の作り込みに厚い構成です。社内システムやSaaSの操作説明を数多く作る情報システム部門や、その手のマニュアルが多いCS部門に向きます。

Scribe

Scribeは、米Scribeが提供する操作手順の自動作成ツールです。ブラウザ拡張機能を入れて普段どおりに操作するだけで、スクリーンショットと説明文つきのガイドが自動で仕上がります。無料プランがあり、有料は席課金で月$23(約3,700円)/席〜の公開情報があります。

公式サイト:https://scribehow.com/

Tango

Tangoは、米Tangoが提供する操作ガイド作成ツールです。操作を記録してステップ形式のガイドを自動生成するのに加え、作成したガイドを実際の画面の上に重ねて表示し、次に押す場所を示す使い方もできます。無料プランがあり、有料は月$16(約2,600円)/席〜の公開情報があります。

公式サイト:https://www.tango.ai/

Dojo

Dojoは、株式会社テンダが提供するマニュアル自動作成ツールです。ソフトウェアの操作を記録すると、画面キャプチャと説明文を自動で生成し、Word・Excel・PowerPoint・動画など複数の形式で出力できます。eラーニング教材の作成にも対応します。価格は要問い合わせです。

公式サイト:https://tepss.com/

iTutor

iTutorは、株式会社ブルーポートが提供するマニュアル作成ソフトです。PCの操作を記録してキャプチャつきの手順書を生成し、Office形式への出力から動画マニュアルの作成までを1つのソフトで扱えます。課金は買い切りのライセンス型が中心で、Standardが77万円から、上位のProが99万円からです(出典:iTutor公式サイト「ライセンス ラインナップ」2026年7月6日確認)。クラウド認証を選ぶと、最短12か月の月額制でも使えます。

公式サイト:https://itutor.jp/

動画マニュアル型

動画マニュアル型とは、現場の作業を撮影し、字幕や翻訳を付けた動画で教育する製品群です。機械の操作、調理、接客のように、手の動きや順序を見せたほうが伝わる作業は、文章より動画が向きます。撮影した音声から字幕を自動で生成し、多言語へ自動翻訳できる製品が中心のため、外国人スタッフの教育でも使われています。

動画マニュアル型は、作って終わりではなく、教育の管理までを扱います。誰がどこまで視聴したかの閲覧ログや、理解度テストで、教育の進み具合を確認できます。製造・飲食・小売など、現場スタッフの教育が中心の企業に向きます。

VideoStep

VideoStepは、動画マニュアルの作成・共有ツールです。操作手順や作業の動画に、AIの音声読み上げと多言語翻訳を付けられ、QRコードやリンクで現場に共有できます。価格は公式サイトでご確認ください。

公式サイト:https://www.stream.co.jp/service/related/videostep/

VideoTouch

VideoTouchは、コンタクトセンターの人材育成に特化した動画トレーニングプラットフォームです。オペレーター教育向けの動画マニュアル作成から、視聴状況の分析までをブラウザ上で扱えます。価格は公式サイトでご確認ください。

公式サイト:https://videotouch.jp/

Loom

Loomは、豪Atlassian傘下のLoomが提供する画面録画ツールです。画面と音声を録画してリンクで共有する使い方が中心で、話しながら見せる説明に向きます。一方、手順を検索して読み返す用途には、ステップ型のマニュアルより不向きです。無料プラン(Starter)があり、有料は席課金でBusinessプランが1人あたり月$18(約2,900円)の公開情報があります。2024年のAtlassianによる買収後、料金体系の統合・改定が進んでいるため、契約前に公式サイトで最新の額をご確認ください。

公式サイト:https://www.loom.com/

Guidde

Guiddeは、米Guiddeが提供するAI動画ガイド作成ツールです。画面操作を録画すると、AIがナレーションと字幕つきの説明動画を自動で仕上げます。無料プランがあります。価格は公式サイトでご確認ください。

公式サイト:https://www.guidde.com/

tebiki現場教育

tebiki現場教育は、Tebiki株式会社が提供する動画マニュアル作成ツールです。現場の作業をスマートフォンで撮影すると、音声から字幕を自動で生成し、100か国語以上への自動翻訳に対応します。閲覧状況や理解度テストで、スタッフごとの教育の進み具合まで確認できます。価格は要問い合わせです。

公式サイト:https://tebiki.jp/

カミナシ 教育

カミナシ 教育は、株式会社カミナシが提供する動画マニュアル・研修システムです。食品製造や飲食などの現場業務のデジタル化を軸に展開してきた「カミナシ」シリーズのひとつで、手順書をアップロードするとAIがステップ形式のマニュアルを自動で生成します。

多言語への自動翻訳に対応し、外国人スタッフの多い現場の教育で使われています。動画マニュアルの作成機能は、本記事でも紹介しているVideoStepから技術提供を受けています。価格は要問い合わせです。

公式サイト:https://kaminashi.jp/

マニュアル作成ツールとノート系ツールの違い

NotionやConfluenceのようなノート系ツールでも、マニュアルは作れます。ノート系ツールとは、文書・メモ・議事録など、社内の文章全般を書きためて共有する汎用ツールです。

それでも専用のマニュアル作成ツールが選ばれるのは、手順を伝えて、そのとおりに動いてもらうための機能に差があるためです。違いは次のとおりです。

比較する点マニュアル作成ツールノート系ツール
作成のしかた手順のテンプレートに沿って入力。構成が自動でそろう白紙から自由に書く。構成は書き手しだい
承認・版の管理承認フローや版管理を標準で備える製品が多い編集履歴は残るが、承認の仕組みは限定的
読まれたかの確認閲覧ログや理解度テストで確認できる既読の確認は限定的
画面キャプチャ・動画撮影・録画から編集まで一体貼り付けはできるが、編集機能は薄い
費用月数万円〜が中心無料〜月数千円で始めやすい

選び分けの目安は、マニュアルの数と、読ませる管理の必要性です。マニュアルが少なく、社内の情報共有の一部として扱う段階なら、ノート系で足ります。

マニュアルの数が増え、「最新版はどれか」「読んだか」「そのとおりにできているか」まで管理したくなったら、専用ツールの承認・版管理・閲覧ログが効いてきます。いま必要な管理のレベルに合わせて選び、足りなくなった時点で専用ツールへの移行を検討する順序で、無理がありません。

ノート・ナレッジ共有型

ノート・ナレッジ共有型とは、マニュアル専用ではなく、社内の文書全般を書きためる汎用ツールをマニュアルの置き場としても使う選択肢です。なかでもNotionとConfluenceは、世界中の企業で使われているグローバルの代表格で、導入実績の規模による信頼感はこのカテゴリで抜きん出ています。

低コストで始めやすく、議事録やナレッジと同じ場所でマニュアルも扱えるため、ツールを増やしたくない企業に向きます。ただし、白紙に自由に情報を入力できることで、マニュアルに最も重要な「型化」を一気通貫で揃えていくのが非常に難しい点を留意しておくべきです。

Notion

Notionは、米Notion Labsが提供するドキュメント・ナレッジの汎用ツールです。ページを自由に組み合わせてマニュアルの置き場を作れ、外部公開にも対応します。マニュアル専用の機能(承認フロー、閲覧ログ、理解度の確認)はないため、数が増えたときの管理は運用のしかたに左右されます。

無料プランがあり、有料は席課金でプラスプランが1人あたり月$10(約1,600円・年契約)〜の公開情報があります。AI機能を本格的に使う場合は、上位のビジネスプラン以上が対象です。

公式サイト:https://www.notion.com/

Slite

Sliteは、フランス発のSliteが提供するドキュメント共有ツールです。社内の文書とナレッジをまとめ、AIに質問すると文書の中から答えを返す検索機能を備えます。海外のリモートチームでの利用が中心で、管理画面は英語が基本です。席課金で、スタンダードが1人あたり月$8(約1,300円)〜の公開情報があります。AIに質問できる検索(Ask)はスタンダードから使えます。

公式サイト:https://slite.com/

ClickUp

ClickUpは、米ClickUpが提供するプロジェクト管理を中心とした業務プラットフォームです。文書機能(ClickUp Docs)でマニュアルや手順書を作成でき、書いた手順を同じ画面のタスクと直接ひもづけられる点が、他のノート系ツールとの違いです。プロジェクト管理をClickUpにまとめている企業なら、マニュアルの置き場も同じツールで足ります。無料プランがあり、有料は席課金でUnlimitedプランが1人あたり月$5(約800円)〜の公開情報があります。

公式サイト:https://clickup.com/

Confluence

Confluenceは、豪Atlassianが提供する企業向けのドキュメント共有ツールです。同社のJira(開発プロジェクト管理ツール)との連携に強く、開発チームの仕様書・手順書の置き場として広く使われています。無料プランがあり、有料は席課金でスタンダードが1人あたり月$6.05(約980円)〜の公開情報があります(利用人数が増えるほど1人あたりの単価は下がる段階制です)。

公式サイト:https://www.atlassian.com/software/confluence

DocBase

DocBaseは、株式会社クレイが提供する情報共有ツールです。メモ感覚の書きやすさと複数人での同時編集を特徴とし、マニュアルから議事録、社内のQ&Aまで幅広く書きためられます。料金は人数枠つきの月額固定で、1人向けのパーソナルが月550円、10人までのベーシックが月4,950円、100人からのビジネスが月23,100円〜です(いずれも税込。出典:DocBase公式サイト「よくある質問」2026年7月6日確認)。

公式サイト:https://docbase.io/

esa

esaは、合同会社esaが提供する情報共有ツールです。書き途中の状態から共有し、少しずつ書き足して完成に近づけていく使い方を前提とした設計で、マニュアルのほか日報や設計メモなど、開発チームでの利用が広く知られています。席課金で、1人あたり月500円の公開情報があります。

公式サイト:https://esa.io/

Kibela

Kibelaは、株式会社ビットジャーニーが提供する情報共有ツールです。個人のメモ(Blog)とチームの公式文書(Wiki)を分けて書きためられる構成で、マニュアルはWiki側で管理し、個人の気づきはBlog側に残す、という使い分けができます。5人まで使える無料プランがあり、有料は席課金で1人あたり月550円(税込)〜の公開情報があります。

公式サイト:https://kibe.la/

28製品の比較表

「要問い合わせ」は公式に価格が公開されていない製品、「公式サイトで確認」は公開されているものの変動が大きく本記事で断定しない製品です。ドル建て価格の円換算(1ドル=約162円)は目安です。

製品提供元カテゴリ課金の単位価格の目安
ヘルプドッグマニュアル国内業務マニュアル・SOP型月額固定(人数枠つき)35,000円(税別)〜/月(年契約)
Trainual海外(米国)業務マニュアル・SOP型月額固定(人数枠つき)$249(約40,300円)〜/月(公開情報)
SweetProcess海外(米国)業務マニュアル・SOP型月額固定+人数課金$99(約16,000円)〜/月(公開情報)
Waybook海外(英国)業務マニュアル・SOP型月額固定$99(約16,000円)〜/月(公開情報)
Whale海外業務マニュアル・SOP型月額固定無料あり・公式サイトで確認
Process Street海外(米国)業務マニュアル・SOP型月額固定$100(約16,200円)〜/月(公開情報)
COCOMITE国内業務マニュアル・SOP型従量課金(人数・容量)約3万円〜/月・初期15万円(公開情報)
Notion海外(米国)ノート・ナレッジ共有型席課金無料あり・$10(約1,600円)/人・月〜(公開情報)
Slite海外(フランス)ノート・ナレッジ共有型席課金$8(約1,300円)/人・月〜(公開情報)
ClickUp海外(米国)ノート・ナレッジ共有型席課金無料あり・$5(約800円)/人・月〜(公開情報)
Confluence海外(豪州)ノート・ナレッジ共有型席課金無料あり・$6.05(約980円)/人・月〜(公開情報)
DocBase国内ノート・ナレッジ共有型月額固定(人数枠つき)550円(税込)〜/月
esa国内ノート・ナレッジ共有型席課金500円/人・月(公開情報)
Kibela国内ノート・ナレッジ共有型席課金無料あり・550円(税込)/人・月〜(公開情報)
ヘルプドッグ国内顧客向けヘルプセンター型月額固定39,800円(税別)〜/月
Document360海外(英国)顧客向けヘルプセンター型非公開(見積もり制の情報)要問い合わせ
GitBook海外顧客向けヘルプセンター型サイト単位+ユーザー単位無料あり・$65/サイト+$12/人・月〜(公開情報)
ScreenSteps海外(米国)顧客向けヘルプセンター型チーム単位の月額(年払い割引あり)公式サイトで確認
Scribe海外(米国)操作マニュアル自動作成型席課金無料あり・$23(約3,700円)/席・月〜
Tango海外(米国)操作マニュアル自動作成型席課金無料あり・$16(約2,600円)/席・月〜
Dojo国内操作マニュアル自動作成型非公開要問い合わせ
iTutor国内操作マニュアル自動作成型買い切りライセンス77万円〜(月額制も選択可)
VideoStep国内動画マニュアル型月額固定公式サイトで確認
VideoTouch国内動画マニュアル型月額固定公式サイトで確認
Loom海外(Atlassian傘下)動画マニュアル型席課金無料あり・$18(約2,900円)/人・月(公開情報)
Guidde海外(米国)動画マニュアル型席課金無料あり・公式サイトで確認
tebiki現場教育国内動画マニュアル型非公開要問い合わせ
カミナシ 教育国内動画マニュアル型非公開要問い合わせ

※価格は2026年7月時点の公開値・公開情報です。

調査データに見るマニュアル作成ツールの利用動向

マニュアル作成ツールの市場は、拡大が続いています。

比較サイトBOXILを運営するスマートキャンプの調査では、SaaS型マニュアル作成ツールの市場規模は2023年でおよそ4,185.7億円と算定され、2025年には5,549.2億円規模へ成長すると予測されています(出典:スマートキャンプ「BOXIL Magazine マニュアル作成ツール比較」2026年 — 調査は2024年2月実施)。

同じ調査元が導入経験者1,706人に行ったアンケートでは、導入したツールはココミテが10.67%で最も多く、ヘルプドッグマニュアルが10.02%、tebiki現場教育が9.61%と続きました。特定の1社が市場を占めているのではなく、この記事で扱う複数のカテゴリに利用が分かれている、ということです。

マニュアルの必要性は、社員の時間の使い方にも表れています。米国のコンサルティング会社McKinseyの調査部門が2012年に公表したレポートでは、知識労働者は勤務時間の19%、1日あたりおよそ1.8時間を、情報の検索と収集に使っていると分析されています(出典:McKinsey Global Institute「The social economy: Unlocking value and productivity through social technologies」2012年)。

手順ややり方が文書になっておらず、人に聞くか探すしかない状態は、それ自体が毎日の人件費になっています。マニュアル作成ツールへの投資を判断するときは、ツールの月額だけでなく、この探す時間にいくらかかっているかとあわせて比べましょう。

国内ツールと海外ツールの違いと選び方

国内ツールと海外ツールは、機能の優劣よりも先に、契約と運用のしかたで差が出ます。判断の基軸は3つです。誰が管理画面を操作するか(言語)、どの通貨で支払うか(為替)、そして提供元の変化にどこまで付き合えるか(継続性)です。

比較する点国内ツール海外ツール
管理画面・サポートの言語日本語英語中心。日本語対応は製品による
支払い円建て。銀行振込による請求書払いに対応する製品が多いドル建てカード決済が基本
月々の費用契約時の金額のまま為替レートで円換算額が変わる
導入の始め方トライアル申込み・営業経由が中心無料プランやセルフサーブで試せる製品が多い
提供元の変化比較的ゆるやか買収・統合が速い

言語と支払いでは、国内ツールに分があります。管理画面もサポート窓口も日本語で、経理処理や社内の稟議で追加の手間がかかりません。支払い方法も、日本の商慣習である銀行振込による請求書払いに対応している国内ツールが多く、法人カードを使いにくい企業でも契約しやすい形です。海外ツールはドル建てのカード決済が基本のため、為替レートが動けば毎月の支払額も動きます。

試しやすさでは、海外ツールに分があります。ScribeやTango、Loomのように無料プランのある製品が多く、営業を介さずに検証を始められます。ただし、海外ツールは提供元の変化が速い点に備えが要ります。この記事で扱う製品でも、LoomはAtlassianによる買収で提供元が変わりました。買収や統合が起きると、料金や契約条件が変わることがあります。海外ツールを選ぶ場合は、作成したマニュアルを書き出して他ツールへ移せるかを、契約前に確かめておくと安全です。

ニーズ別の選び方

社内の業務マニュアルをこれからそろえる場合は、業務マニュアル・SOP型(ヘルプドッグマニュアルなど)が候補です。テンプレートで構成がそろい、承認や閲覧ログで運用まで管理できます。

マニュアルの数がまだ少なく、費用を抑えたいなら、ノート・ナレッジ共有型(Notion、Confluenceなど)で始めて、管理の必要が出た時点で専用ツールへの移行を検討する順序でも進められます。

社内システムやSaaSの操作説明を数多く作る場合は、操作マニュアル自動作成型(Scribe、Dojoなど)が候補です。操作を記録するだけで手順書のたたき台が仕上がるため、作成の工数を大きく減らせます。製造・飲食・小売など、手の動きを見せる現場教育が中心なら、動画マニュアル型が向きます。外国人スタッフが多い現場では、字幕の自動翻訳の対応言語も確かめてください。

お客様向けの取扱説明書・使い方ガイドを公開して問い合わせを減らしたい場合は、顧客向けマニュアル・ヘルプセンター型(ヘルプドッグ、Document360など)が候補です。お客様が検索で答えを見つけられるか、公開した記事をAIチャットボットの回答に使えるかが、比較の分かれる点になります。

まとめ

28製品を比較してきましたが、最後に、マニュアル作成ツールの提供者として見てきた実態をお伝えします。ご支援してきた多くの企業で、ツールを導入したのに、作成したマニュアルが活用されていない、見られていないという状態が数多く生まれています。

マニュアル作成ツールは、業務手順書や作業標準書のフォーマットを作りやすくし、探しやすくするツールにすぎません。作った後に、そのマニュアルが使われる状態を保てるかが本題です。

ひとつは置き場所です。探されやすく、わかりやすい場所に格納されているか。現場の動線上、つまり日々の作業のなかで目に入る場所にあるか。
もうひとつは更新です。作成したまま放置されている会社さんは非常に多く、その大半は、更新の担当が決まっていません。マニュアルは作成した時点では完成ではなく、メンテナンスし続ける体制づくりまでが導入です。これができていないと、どれだけ高額なサービスを導入しても、成果にはつながりません。

また、せっかくマニュアルをそろえても、「探すより人に聞くほうが速い」状態が放置されているケースもたびたび見てきました。これはツールの機能では解決できません。変えるべきは、業務のスタンスです。上司や同僚に頼る前に、まず自分で探して自己解決を図る。この習慣が根づいて初めて、マニュアルは機能します。業務マニュアルの作成と運用は、持続可能な事業成長を支える社内カルチャーづくりでもある、というのが私の実感です。たかがマニュアル、されどマニュアル。そう言われるゆえんは、ここにあります。

この記事の比較表でツールを絞り込んだら、あわせて、置き場所と更新の担当まで決めてから導入してください。それだけで、マニュアルが使われるかどうかは大きく変わります。


免責事項

本記事に記載した各社の製品情報・料金・プラン・調査データは、2026年7月時点で、各社の公式サイトおよび公開情報をもとに当社が確認したものです(確認日は本文に記載)。一部、公式に公開されていない価格は「要問い合わせ」と明示しています。料金・プラン・機能・提供条件は変更されることがあるため、最新かつ正確な情報は必ず各社の公式サイトでご確認ください。本記事の内容にもとづく判断・契約について、当社は責任を負いかねます。記載の会社名・製品名・サービス名は、各社の商標または登録商標です。

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FAQ・よくある質問

Q1

ノート系ツールで作ったマニュアルは、後から専用ツールへ移せますか?

A

移せますが、そのまま自動で引き継げるとは限りません。書き出し(エクスポート)の形式はツールごとに異なり、移行先での取り込みに手作業が伴うことがあります。テンプレートの構造や画像の配置は、移行時に組み直しになる場合が多い点も見込んでください。小さく始める場合も、書き出せる形式を最初に確かめておくと、将来の移行で作り直しを減らせます。

Q2

ツールの月額以外に、どんな費用がかかりますか?

A

大きくは2つあります。ひとつは初期費用で、導入時の設定やデータ移行の支援として、別途の見積もりになる製品があります。もうひとつは作成・更新の工数、つまり社員の時間です。ツールで作成が速くなっても、内容を考えて書く時間と、業務が変わるたびに更新する時間はかかり続けます。月額と初期費用に、この工数まで含めて総額で比べてください。

Q3

動画と文章、どちらのマニュアルを作るべきですか?

A

内容で使い分けます。機械の操作や調理のように、手の動きと順序を見せたほうが伝わる作業は動画が向きます。設定手順や規程のように、あとから検索して該当箇所だけ読み返す内容は、文章のほうが探しやすくなります。両方の形を1つのツールで扱える製品なら、内容ごとに作り分けても、置き場と管理は1か所にまとまります。

堀辺 憲
筆者

堀辺 憲 noco株式会社 代表取締役

クボタ、住友スリーエム、DeNAなどを経て2017年にnoco株式会社を創業。AIサポートシステム「ヘルプドッグ」等の開発プロデューサーを務める。数多くの企業のサポート部門・現場業務のDXを支援してきた実績から得た、カスタマーサポート領域およびナレッジマネジメントに関する深い知見をもとに、CS基盤の構築・改善に直結するノウハウを解説する。