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IP制限

英語表記
IP Restriction
読み
あいぴーせいげん
別名
IPアドレス制限

接続元のIPアドレスによって、システムへのアクセスを許可または拒否するセキュリティ対策。

解説

IP制限は、あらかじめ登録したIPアドレスの一覧をもとに、システムへの接続を認めるかどうかを判定する仕組みです。たとえば、オフィスの回線からしか管理画面に入れないようにする、といった使い方が代表的です。

仕組み

IP制限は、アクセス制御リスト(ACL)に登録した条件と接続元のIPアドレスを照合して、接続の可否を判定します。登録の方式には、次の2種類があります。

  • 許可リスト(ホワイトリスト)方式:登録したIPアドレスや範囲からの接続だけを許可する
  • 拒否リスト(ブラックリスト)方式:登録したIPアドレスや範囲からの接続だけを遮断する

実務での使われ方

顧客情報を扱う問い合わせ管理システムやCRMでは、IDやパスワードなどの認証情報が漏れた場合に備えた二重の防御として、IP制限が導入されます。また、BtoBのSaaSでは、導入企業のセキュリティ要件として、IP制限の機能の有無が問われることもあります。

注意点

従業員の自宅回線はIPアドレスが固定されていないことが多いため、IP制限は在宅勤務と両立しにくい面があります。そのため、在宅勤務を取り入れる場合は、VPNを経由させて接続元のIPアドレスをそろえるなど、運用ルールとセットで仕組みを決めます。

また、IP制限にも限界があります。拒否リスト方式では、攻撃者がVPNやプロキシを使って接続元のIPアドレスを変えると、遮断を回避される場合があります。さらに、許可したIPアドレスからの内部不正は、IP制限では防げません。