解説
SSO(Single Sign-On)は、利用者が一度ログインするだけで、独立した複数のシステムを追加の入力なしで使えるようにする仕組みです。たとえば、オペレーターが電話基盤、CRM、FAQ、勤怠システムをシステムごとに別のIDとパスワードで使っている状態を、ひとつの認証にまとめます。
仕組み
SSOでは、認証を担うシステムが利用者のログインを確認し、その結果を各システムに伝えます。主な実現方式は次のとおりです。
- 認証結果の受け渡し:SAMLのアサーションやOpenID ConnectのIDトークンを使い、異なるドメインのサービスへ認証結果を伝える方式
- ケルベロス認証:社内ネットワークのファイルサーバーなどで使われる方式
- エージェント型:対象のWebサーバーに専用のソフトウェアを導入し、Cookieで認証状態を共有する方式
- リバースプロキシ型:利用者と対象のWebサーバーの間に中継サーバーを置き、中継サーバーで認証する方式
実務での使われ方
利用するシステムが増えるほど、パスワードの使い回しや付箋での管理といった運用が生まれます。さらに、退職者のアカウントの削除漏れも起きやすくなり、情報漏えいの経路になる可能性があります。一方で、SSOで認証を集約すると、アカウントの発行と停止を1か所で管理できるため、入退社の多い現場ほど効果が出ます。
また、SSOやIP制限に対応しているかどうかは、セキュリティ要件を定めている企業がツールを選ぶ際の必須条件になることがあります。担当者の人数や情報の取り扱い方針によって必要性が変わるため、導入先の要件として明示されているかを確認しておきます。
注意点
SSOでは認証が1か所に集約されるため、SSOのアカウントが不正に使われると、連携しているシステムすべてに影響が及ぶおそれがあります。そのため、SSOを導入する際は、多要素認証の併用やアクセス権限の定期的な点検もあわせて検討します。
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