解説
有線LANは、LANケーブルで端末をネットワークにつなぐ接続方式です。無線LANに比べて、通信の速度と遅延が安定します。そのため、通話がIP網を通るVoIPを使うセンターでは、オペレーターの接続環境の条件として有線LANを求めることがあります。
仕組み
VoIPでは、音声を細かいパケットに分けてネットワークで送ります。通話品質は、帯域の広さよりも、パケットが到着する間隔のばらつき(ジッタ)と、途中でパケットが失われるパケットロスに強く左右されます。受信側はバッファでばらつきを吸収し、失われたパケットを補いますが、ばらつきや損失が大きいと音切れや遅延が起きます。
無線LANでは、電波の干渉や、近くのチャネルの混雑によって、ジッタやパケットロスが不安定になりやすくなります。
実務での使われ方
在宅オペレーターの募集条件に、「有線LANで接続できること」を含めるセンターがあります。また、オフィスでは、音声のパケットを優先して送るQoSの設定と組み合わせて使います。
注意点
LANケーブルでつないでも音切れが続く場合は、原因が無線の区間の外にあります。たとえば、家庭用ルーターの処理能力、同じ回線を使う家族の動画視聴、VPNを経由することで増える遅延、古い規格のハブの使用などが考えられます。
したがって、在宅環境の問題を切り分けるときは、通話中の遅延やパケットロスを実測してから対策をとると、不要な機器の買い替えを避けやすくなります。さらに、オフィス側でも、音声を優先するQoSの設定がなければ、有線LANにしただけでは通話品質はそろいません。
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