解説
VoIP(Voice over Internet Protocol)は、音声をデジタルデータに変換し、インターネットなどのIPネットワーク経由で送受信する技術の総称です。VoIPでは、音声をパケットとして送るため、従来の回線交換方式の電話網を使わずに通話できます。
IP電話、ソフトフォン、IP-PBX、クラウドPBXなどの電話の仕組みは、いずれもVoIPの技術を基盤にしています。また、NTT東日本・NTT西日本の加入電話とINSネットも、2024年1月1日以降、IP網を使った通信に移行しました。
仕組み
VoIPでは、送信側が音声をデジタルデータに変換し、小さな単位(パケット)に分けてIPネットワークに送ります。受信側は、届いたパケットを順に音声に戻して再生します。通話の開始や終了などの制御には、SIPなどの通信規約を使います。
注意点
音声の通話はリアルタイムで行われるため、ネットワークの混み具合や経路の状態が、聞こえ方に直接影響します。代表的な要因は次の4つです。
- 遅延:声が相手に伝わるまでの時間。長いと会話がかみ合わなくなる
- ジッター:パケットの到着間隔のばらつき。音の途切れの原因になる
- パケットロス:届かなかったデータ。音が欠ける
- 帯域:同時通話数に対して不足すると、全体の品質が落ちる
そのため、センターは、QoSの設定で音声のパケットを優先させます。また、ジッターバッファを使い、到着のばらつきを吸収します。ただし、ジッターバッファは、音声をいったんためてから再生するため、遅延をわずかに増やします。通話品質を数値で表す指標としては、MOS値が使われます。
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