お問い合わせ

MOS値

英語表記
Mean Opinion Score
読み
もすち
別名
平均オピニオンスコア

通話の音声品質を1〜5の数値で表し、数値が高いほど品質が良いことを示す指標。

解説

MOS値(Mean Opinion Score)は、通話の聞こえ方の良し悪しを1から5までの数値で表す指標です。数値が高いほど、良好な通話であることを意味します。もともとは、人が実際に音声を聞いて付けた評点の平均値を指していました。一方で現在は、通話中の遅延やパケットロスなどから品質を推定し、MOS値に換算する方式が広く使われています。

算出方法

主観評価では、評価者が音声品質を「非常に良い」から「非常に悪い」までの5段階で評価し、全員の評点を平均してMOS値とします。

MOS値 = 全評価者の評点の合計 ÷ 評価者の人数

客観評価では、人が聞く代わりに、計算モデルがMOS値を推定します。たとえば、ITU-T G.107 のE-modelは、遅延やパケットロス、コーデックの種類などのネットワーク条件からR値を求め、MOS値に換算します。

実務での使われ方

クラウド型の電話基盤では、管理画面で通話ごとのMOS値を確認できることがあります。したがって、「声が聞き取りにくい」という現場の申告を数値で裏付ける材料になります。さらに、特定の席や特定の在宅オペレーターだけ値が低いのか、全体が低いのかを比べると、原因がどこにあるのかを切り分けられます。

また、回線サービスのSLAに、品質の基準値としてMOS値が記載されることもあります。

注意点

人が聞いて評価した値と、モデルが推定した値は、同じMOS値でも性質が異なります。ITU-T P.800.1 は、主観試験・客観モデル・計画モデルのどれに由来する値かを区別して表記するよう定めています。そのため、サービスや機器の間でMOS値を比べるときは、どの方式で算出した値かを確認してください。