解説
多言語FAQは、海外の顧客や外国籍の従業員に向けて、同じ内容のFAQを複数の言語で提供する形態です。多言語FAQでは、翻訳して公開することよりも、公開後の更新を全言語でそろえ続けることのほうが難しい課題になります。
実務での使われ方
多言語FAQを始めるときは、原語と未翻訳記事の扱いを決めます。具体的には、次の3点を記事を増やし始める前に決めておきます。
- 原語を決め、原語から各言語へ展開する運用にする
- 未翻訳の記事をどう扱うか(非表示か、原語で表示か)を決める
- 原語が更新された際に、各言語の更新タスクが立つ仕組みにする
また、機械翻訳のまま公開する範囲を先に切り分けます。すべての記事を人手で翻訳し続けるのは現実的ではありません。たとえば、料金、契約、安全に関わる記事は人が確認し、操作手順や用語の説明は機械翻訳(生成AIによる翻訳を含む)で早く公開する、といった切り分けが取られます。機械翻訳で公開した記事には、機械翻訳である旨と原語版へのリンクを添えておくと、読み手が自分で内容を確かめられます。
さらに、原語の文章を短くすると、訳文の質が上がりやすくなります。原語の一文が長く主語が省かれていると、翻訳の精度が落ちやすくなるためです。そのため、一文を短くし、条件は箇条書きに分け、製品名や機能名の書き方をそろえてから翻訳に回してください。用語の対訳表を作って翻訳の担当者と共有しておくと、言語をまたいだ表記のゆれも抑えられます。
注意点
言語ごとに内容が枝分かれしたまま放置されると、どの言語版が最新なのか誰も判断できなくなります。また、原語や未翻訳記事の扱いを運用が動き出してから決めると、言語ごとに別々のやり方が並び立ち、後からそろえる手間が大きくなります。
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