解説
AI(人工知能)は、言語の理解、分類、予測といった、人間が行ってきた知的な作業をコンピューターで実現する技術の総称です。ただし、「知能」自体に定まった定義がないため、AIの定義は研究者によって異なります。
AIが指す範囲は広いため、実務では「AI」と一括するよりも、生成AIなのか、分類モデルなのかを区別して話すほうが議論がかみ合います。たとえば、ベンダーの提案書に「AI搭載」とだけ書かれている場合は、何をする技術なのかを確認するところから始めます。
実務での使われ方
カスタマーサポートでは、自動回答や履歴の要約、呼量予測など、主に次の用途でAIを使います。
- 問い合わせへの自動回答
- 応対履歴の要約と分類
- 音声のテキスト化と分析
- 呼量予測とシフト最適化
同じ「AI」でも、用途によって技術の中身は異なります。たとえば、自動回答は文章を組み立てる技術であり、呼量予測は過去の実績から数値を推定する技術です。したがって、必要なデータも精度の測り方も用途ごとに異なり、1つの製品がすべての用途に対応しているとは限りません。
注意点
AIの判定や生成には誤りが混じります。誤りをゼロにはできないため、運用者は、どの工程で人が確認するかを先に決めておきます。たとえば、料金や契約内容のように誤答が実害につながる領域では、AIの回答をオペレーター向けの下書きにとどめ、送信前に人が確認する運用が選ばれることもあります。
さらに、学習や判定に使うデータの質も結果を左右します。たとえば、応対履歴の分類が現場ごとにばらついていれば、AIの出力にも同じばらつきが表れます。
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