解説
DAPは Digital Adoption Platform の略で、システムやサービスの利用定着(デジタルアダプション)を促すためのソフトウェアです。対象となるWebシステムのソースコードを改修せずに、画面上へ案内を追加できる点が特徴です。DAPを使うと、利用者はマニュアルを読み込まなくても、作業をしながら操作を覚えられます。
仕組み
DAPは、既存の画面に重ねる形で、次のような案内や補助を表示します。
- 画面上の手順を順番に案内するナビゲーション(ウォークスルー)
- 入力欄やボタンに添えるツールチップ
- 操作のルールなどを示すポップアップ
- 入力の補助や自動化
さらに、多くの製品は、どの機能がどこまで使われているかや、利用者がどこで操作を止めたかを示す利用状況の分析を備えています。製品によっては、やるべきことを一覧にするチェックリストや、画面内から引けるFAQ検索も利用できます。
また、近年は生成AIを組み込んだ製品も増えています。たとえば、テックタッチは、利用者の操作状況や画面の文脈をAIが分析して次の操作を提案する機能や、AIが入力内容を提案・チェックする機能を提供しています。
実務での使われ方
DAPは、顧客向けか社内向けかによって、選び方が変わります。自社製品に組み込んで顧客の定着を促す使い方と、社内の業務システムに重ねて従業員の習熟を促す使い方があるためです。対象が顧客か従業員かによって、求める機能も評価の観点も異なります。顧客向けでは、オンボーディングの支援や、サポートへの問い合わせの削減に使われます。
注意点
自社開発で同等の案内を作る選択肢もあります。ただし、案内の内容にはたびたび手を入れることになるため、非エンジニアが編集できるかどうかが分かれ目になります。都度開発が必要な作りにすると、運用が回りません。また、導入前には、対象のシステムや利用するブラウザに対応しているかを確認し、限られた範囲で試験的に導入してから対象を広げます。
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