解説
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、既存の作業をツールに置き換えるだけでなく、業務の進め方や提供価値そのものを変革する取り組みです。経済産業省の「デジタルガバナンス・コード3.0」(2024年9月改訂)は、DXを次のように定義しています。
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
なお、総務省の情報通信白書によると、DXという概念は、2004年にエリック・ストルターマン教授が提唱したものです。
種類
DXは、どこまで変革するかによって、ほかのデジタル化と区別されます。経済産業省の「DXレポート2」は、デジタル化の段階を次の3つに分けています。
| 段階 | 定義(DXレポート2) | サポート部門での例 |
|---|---|---|
| デジタイゼーション | アナログ・物理データのデジタルデータ化 | 紙の応対メモをツールに入力する |
| デジタライゼーション | 個別の業務・製造プロセスのデジタル化 | FAQとAIで問い合わせ自体を減らす |
| デジタルトランスフォーメーション | 組織横断/全体の業務・製造プロセスのデジタル化、“顧客起点の価値創出”のための事業やビジネスモデルの変革 | サポートのデータを製品開発の意思決定に組み込む |
実務での使われ方
サポート部門で「DX」という言葉が出たときは、ツールの導入を指すのか、業務やサービスの変革を指すのかを最初に確認します。確認しないまま議論を進めると、参加者ごとに想定する範囲が異なり、話がかみ合いません。
さらに、問い合わせの内容や件数は、取り組みの成果を測る材料になります。そのため、着手前の状態を記録しておくと、後から効果を比較できます。
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