解説
ミニマムスキルは、研修を終えた新人を実務に出す際の、合格ラインとなる技能水準です。ここが曖昧なままだと、現場に出てからのフォロー負担とクレームが増えます。全部を覚えてから出すという考え方ではなく、この範囲までできれば周囲の支援付きで実務に入れる、という線を引くための基準です。
自力で答えられる範囲を具体的に決める
- 基本的な問い合わせ5類型に自力で回答できる
- エスカレーション基準を説明できる
- ロールプレイングの評価で一定点以上
「一通り理解している」のような表現では判定する人によって結論が変わります。何を、どの状態でできれば合格なのかを行動で書くと、評価者が替わってもぶれません。
答えられないときの動き方も水準に含める
知識の量だけを見ていると、分からない場面で沈黙したり、その場で推測して答えたりする新人を通してしまいます。保留の入れ方、SVへの引き継ぎ方、折り返しの約束の仕方を合格条件に含めておくと、知らない質問が来ても事故になりません。実務で起きるのは、知っている質問より知らない質問への対処です。
デビュー後の到達点と混同しない
ミニマムスキルは独り立ちの完成形ではなく、支援を受けながら実務に入れる入口の水準です。ここを高く設定しすぎると研修期間だけが延び、低すぎると現場が疲弊します。デビュー後1か月、3か月の到達目標を別に用意し、入口と成長段階を分けて管理してください。
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