解説
SCORMは、eラーニング教材とLMS(学習管理システム)の間で、受講の進捗や成績をやり取りするための規格です。米国のADL(Advanced Distributed Learning)が策定し、eラーニングの分野で長く使われてきました。SCORMに沿って作られた教材であれば、別の会社が作った教材でも、SCORMに対応したLMSで配信し、受講記録を残せます。
仕組み
受講者がLMSからSCORM教材を開くと、教材はLMSに受講の開始、進捗、得点、所要時間、完了状況などのデータを送ります。LMSは、受け取ったデータを受講者ごとの学習履歴として記録します。
広く使われている版は、SCORM 1.2とSCORM 2004の2系統です。SCORM 1.2は2001年に公開され、現在も広く使われています。SCORM 2004は2004年に公開され、記録できるデータの範囲や、受講の順序を制御する機能が拡張されています。
実務での使われ方
SCORMに沿った教材であれば、LMSを別の製品に切り替えるときにも、同じ教材を移して使えます。そのため、商品知識や応対ルールの教材を数年単位で使うサポート部門では、教材を移しやすい点が役に立ちます。
注意点
外部の市販教材を購入する前に、自社のLMSが対応しているSCORMのバージョンを確認してください。たとえば、教材がSCORM 2004で作られていても、LMSがSCORM 1.2にしか対応していなければ、成績の受け渡しが期待どおりに動かないことがあります。また、SCORM 2004に対応したLMSでも、すべての機能に対応しているとは限りません。したがって、発注前に教材の提供元とLMSの提供元の双方へ確認しておくと、納品後の手戻りを防げます。
さらに、SCORMが記録できるのは、主にLMS上での受講の状況や得点です。研修の外で実際にどう行動したかまで記録したい場合は、xAPI(Experience API)や、LMSでxAPIを使うための仕様であるcmi5などが候補になります。
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