解説
視認性は、文字や要素を目で見たときの認識のしやすさを指します。ヘルプ記事やFAQでは、ページを開いた瞬間に、探しているものが目に飛び込んでくるかどうかが問われます。視認性は、文字の大きさ、背景とのコントラスト、余白の取り方で決まります。つまり、読み手が腰を据えて探す前の段階、画面を一瞥した時点で何が目に入るかを問う言葉です。
視認性は、可読性や判読性と混同されがちですが、問うている段階が違います。
- 視認性:探しているものが目に入るか(一瞥した段階)
- 可読性:文章をすらすら読み進められるか(読み始めた段階)
- 判読性:文字や記号を1字ずつ見分けられるか(0とO、1とlなど)
ただし、3語の区切り方は資料によって異なり、判読性を「判別性」と呼ぶ資料もあります。
実務での使われ方
視認性・可読性・判読性は、手を入れる場所が違います。たとえば、視認性が低ければ、見出しやボタンの大きさ、位置、色を点検します。一方で、可読性が問題なら、行間や一文の長さに原因があります。さらに、判読性は書体選びの問題です。
注意点
全部を強調すると、何も目立たなくなります。太字や色付き文字を増やすほど、かえって目を引く要素がなくなるためです。したがって、1画面で強く目立たせる対象は、原則として一つに絞ってください。たとえば、FAQ記事なら「解決しなかったときの問い合わせ先」、手順記事なら「操作前に確認する注意書き」というように、そのページで見落とされると困るものを決めてから配置を考えます。
さらに、文字色を薄いグレーにするなど、見た目の印象だけで配色を選ぶと、明るい屋外のスマートフォンでは読めなくなります。文字と背景のコントラストについては、Webアクセシビリティの国際的な指針であるWCAG 2.2が、達成基準1.4.3(レベルAA)で、通常の文字は4.5:1以上、大きな文字は3:1以上の比率を求めています。公開前に、配色が基準を満たしているかを確認しておくと安心です。
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