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ディザスタリカバリ

英語表記
Disaster Recovery
読み
でぃざすたりかばり
別名
DR/災害復旧

災害や大規模障害のあとに、システムと業務を復旧させるための備えと手順。

解説

ディザスタリカバリ(DR)は、地震や火災などの災害、大規模なシステム障害によって、拠点やデータセンターそのものが使えなくなる事態を想定した、システムの復旧のための計画と仕組みです。日常の障害対応よりも広い範囲の事態を対象にします。

BCP(事業継続計画)が事業全体を対象にした計画であるのに対して、DRは、BCPの中でシステムの復旧を担う部分にあたります。両者は入れ子の関係にあり、どちらか一方だけでは窓口の再開までたどり着けません。

実務での使われ方

DRの計画では、「どの時点まで戻すか」と「どれだけ早く戻すか」を分けて決めます。

  • RPO(目標復旧時点):どの時点のデータまで戻せればよいか、つまり、どこまでのデータの消失を許容するかを示す目標です。たとえば、RPOが24時間であれば、前日のバックアップからの復旧を許容することになります。RPOを左右するのは、バックアップの取得間隔です。
  • RTO(目標復旧時間):障害の発生から、業務を所定の水準まで復旧させるまでの目標時間です。RTOには、予備の環境をどこまで稼働させた状態で待機させておくかが影響します。

ベンダーの提案書や社内の設計書にも、RPOとRTOの略語がそのまま使われることが多くあります。RPOとRTOは、どちらも厳しくするほど費用が増えます。そのため、業務ごとに水準を分けて定めるのが現実的です。目標とする値は、扱う業務の性質と顧客との約束によって変わります。

窓口の担当者は、復旧がどの順番で進むかを把握しておきます。たとえば、受注や契約の処理が先に復旧し、履歴の参照や分析は後回しになる、という順序が分かっていれば、顧客に段階的に案内できます。さらに、自席の環境が使えない間に受付を続ける手段を確認しておくと、窓口そのものを閉じずに済みます。在宅の席、別拠点への移動、折り返しを前提とした受付といった選択肢を、平時のうちに整理しておきます。