解説
二重敬語は、ひとつの語に対して敬語を重ねて使ってしまった表現です。丁寧に伝えようとする意識から生まれやすく、コールセンターでも頻繁に見られます。
重ねがちな尊敬語は一方を外して言い換える
| 二重敬語 | 適切な表現 |
|---|---|
| おっしゃられる | おっしゃる |
| ご覧になられる | ご覧になる |
習慣として定着し、許容されている形もある
敬語が重なっていれば一律に誤り、というわけではありません。文化庁の「敬語の指針」は、二重敬語は一般に適切でないとしたうえで、語によっては習慣として定着したものがあるとし、謙譲語Ⅰの「お伺いする」「お伺いいたす」「お伺い申し上げる」を例に挙げています。「お伺いしてもよろしいでしょうか」は、この定着した言い方にあたります。
また「拝見させていただきます」は、「拝見する」と「(さ)せていただく」という別々の語をつないだ敬語連結で、同じ語に敬語を重ねる二重敬語とは区別されます。回りくどいと感じるなら「拝見します」に言い換えれば済みますが、文法上の誤りとして指導する話ではありません。
スクリプト側を正しくしておく
誤りにあたる形であっても、顧客に失礼と受け取られる表現ではありません。指摘の優先度は高くなく、逐一誤りを正すことでオペレーターが話しにくくなるのは本末転倒です。
よく使う言い回しに絞って、トークスクリプトや定型文の側を正しい表現にしておくのが現実的です。
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