解説
グラウンディングは、生成AIの出力を、検証できる情報源に結びつけて根拠を持たせることです。モデルが学習した一般知識だけで答えさせるのではなく、自社のFAQやマニュアル、検索結果などを根拠として渡し、その範囲で答えさせる考え方を指します。英語のground(接地させる)に由来し、日本語では「根拠づけ」とも訳されます。グラウンディングを行うと、事実と異なるもっともらしい回答(ハルシネーション)を避けやすくなります。
種類
グラウンディングには、根拠となる情報の渡し方によって、主に次の方法があります。
- プロンプトに資料を含める:回答に必要な文書を、指示文に直接添えて渡す
- RAG(検索拡張生成):質問に関連する文書を社内のデータベースなどから検索し、検索結果を添えて回答を作らせる
- Web検索との連携:インターネット上の公開情報を検索し、検索結果に基づいて回答させる
たとえば、Google Cloudは、Google検索、Googleマップ、RAG(独自データの検索)などによるグラウンディングの方法を提供しています。
RAGとグラウンディングは、同じ場面で語られることが多い言葉です。ただし、RAGは実装上の手法の一つであり、グラウンディングは、何を根拠に答えさせるかという、より広い概念です。
注意点
根拠となる文書を与えても、誤りはゼロになりません。検索で必要な箇所を拾えなければ、AIは正しく答えられません。さらに、古い記事を拾えば、AIは古い内容を根拠にして回答します。
したがって、根拠となる文書の正確さと新しさが回答の質を左右するため、ナレッジの更新体制とあわせて運用します。また、どの文書を根拠の対象に含めるかという線引きも、運用側であらかじめ決めておきます。
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