解説
クラウドPBXは、電話の交換機(PBX)の機能を、インターネット上のサービスとして利用する形態です。事業所に交換機を設置する必要がなく、PCやスマートフォン、IP電話機を内線の電話として使えます。
実務での使われ方
クラウドPBXは、自社で交換機を持たないため、主に次のような利点があります。
- 初期費用と導入期間を抑えられる
- 席数の増減に、設定の変更で対応できる
- 自宅や別の拠点からでも、会社の番号で発着信できる
- 拠点が使えなくなった場合でも、別の場所から業務を続けやすい
- 保守やバージョンアップを、サービスの提供者が担う
そのため、在宅勤務や複数拠点での運営、BCP対策の手段として導入されることがあります。
注意点
通話品質は、ネットワーク環境に左右されます。たとえば、NTT東日本の「ひかりクラウドPBX」も、IP電話の通話品質を保証していません。在宅で使う場合は、各自の回線にばらつきがあるため、推奨する回線の条件や、音声が途切れたときの原因の切り分け手順をあらかじめ決めておきます。
また、既存の代表番号を引き続き使えるか、110番や119番などの緊急通報に発信できるかは、サービスによって異なります。たとえば、050番号を使うサービスからは緊急通報に発信できません。一方で、市外局番(0AB-J番号)を使うサービスでは発信できる場合があります。さらに、メンテナンスなどで、緊急通報を含む発着信が一時的にできなくなる場合もあります。したがって、番号の引き継ぎと緊急通報の可否は、導入前に必ず確認してください。
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