解説
ナレッジベースは、応対に必要な情報を蓄積し、必要なときに検索して使える状態にした仕組みです。ナレッジベースには、製品仕様、手続きの手順、過去の回答例、例外対応の判断基準などが含まれます。
種類
ナレッジベースは、利用者によって社内向けと顧客向けに分けます。
- 社内向け:オペレーターが応対中に参照するナレッジベースです。判断の根拠や社内手続きを含むため、顧客には見せない前提で書きます。
- 顧客向け:FAQやヘルプサイトとして公開するナレッジベースです。顧客が自分で疑問を解決できる状態をつくります。
実務での使われ方
生成AIを使ったチャットボットや回答支援ツールには、ナレッジベースの記事を検索して回答の根拠に使う仕組み(RAG:検索拡張生成)を備えたものもあります。この場合も、ナレッジベースの内容の正確さが、AIの回答の品質を左右します。
注意点
古い情報が混ざると、現場はナレッジベースを信用しなくなりがちです。ナレッジベースは書いて置くだけでは使われず、検索して目的の記事にたどり着けるか、内容が最新の仕様と合っているかが重要です。古い情報が混ざったナレッジベースは信用されにくく、現場は口頭で誰かに聞く運用に戻ってしまうことがあります。更新を応対業務に組み込む手法としては、KCSがあります。
また、社内向けと顧客向けで同じ内容を使い回すと、社内向けの表現がそのまま公開されてしまうことがあります。そのため、両者の管理を分けるか、公開範囲を制御できる仕組みが必要です。
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