解説
オプトアウトは、事業者が先に送信や利用を行い、本人が「やめてほしい」と意思表示した時点で停止する方式です。事前の同意を前提とするオプトインと対になります。
ただし、日本では、広告・宣伝メールの送信には、原則としてオプトイン(事前の同意)が必要です。したがって、配信停止の手段を用意しているだけでは、広告・宣伝メールを送る条件を満たしません。
実務での使われ方
オプトアウトは、配信停止リンクや通知設定として日常的に使われています。
- メールマガジンの末尾にある「配信停止はこちら」というリンク
- アカウント設定画面での通知のオン・オフ
- 広告配信における追跡の拒否
停止の手続きが分かりにくい、数日経っても送信が止まらない、といった状態は、顧客の不信を招くだけでなく、問い合わせの増加にもつながります。そのため、停止の手続きを分かりやすい位置に置き、反映にかかる時間を明示しておくと、問い合わせを減らしやすくなります。
注意点
同じ「オプトアウト」という語は、個人情報保護法では、個人データの第三者提供に関する別の制度を指します。事業者は、本人の求めがあれば提供を停止することや、提供する項目、取得の方法、求めの受付方法などを、あらかじめ本人に通知するか、本人が容易に知り得る状態に置きます。そのうえで個人情報保護委員会へ届け出た場合に限り、本人の同意がなくても個人データを第三者へ提供できます。ただし、要配慮個人情報、不正な手段で取得された個人データ、他の事業者からオプトアウトにより提供された個人データは、この方式の対象外です。
さらに、2026年7月に成立・公布された改正個人情報保護法は、オプトアウトによって提供する際に、提供先の身元と利用目的を確認する義務を定めています。改正法の施行日は、公布から2年以内で政令で定める日とされています。
このように、個人情報保護法のオプトアウトは、メールマガジンの配信停止とは別の話です。したがって、社内で議論するときは、どちらの意味かを確かめてから進めます。
出典
- オプトアウト規定による第三者提供の届出(個人情報保護委員会)
- 個人情報の保護に関する法律(平成十五年法律第五十七号)(e-Gov法令検索)
- 迷惑メール対策(特定電子メール法)(総務省)
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