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エラーバジェット

英語表記
Error Budget
読み
えらーばじぇっと

SLOを満たしたうえで、どこまで失敗を許容できるかを数値で示した枠。

解説

エラーバジェットは、SLO(サービスレベル目標)として定めた水準を満たしたうえで、どこまで失敗を許容できるかを数値で示した枠です。目標を完全無欠の水準に置かない限り、目標値と理想値の差が許容できる失敗の量になります。この差を予算とみなし、消費の進み具合を追いながら開発と運用の判断材料に使います。信頼性を「落としてはいけないもの」ではなく「使い方を決めるもの」として扱う考え方です。

残量が新機能の投入と安定化の優先順位を決める

枠が残っているうちは、新しい機能を出す判断が取りやすくなります。逆に消費が進めば、リリースを止めて不具合の解消や監視の見直しに人手を振り向ける、という切り替えが起こります。数値を先に決めておくと、止めるか進めるかを感覚で議論せずに済みます。どの程度の枠を置くかはサービスの性質によって変わるため、他社の設定をそのまま持ち込んでも機能しません。

窓口に届く声が枠の消費実態を裏づける

消費が急に進んだ時期には、同じ症状の申告が窓口に集まっていることが少なくありません。窓口で受けた件数や内容を開発側へ渡すと、監視では拾いきれなかった不具合も消費として扱われ、改善の順番が変わることがあります。枠を使い切ってリリースが止まった場合には、顧客へ案内していた機能の提供時期がずれるため、その説明を窓口が引き受けることになります。何が起きているのかを先に共有してもらえる関係が欠かせません。