解説
ポストモーテムは、障害の発生から復旧までの経過を記録し、原因と再発防止策を残す振り返りです。復旧作業が終わり、記憶と記録が残っているうちに書きます。個人の責任を問わない前提(blameless)で進める点に特徴があり、誰が誤ったかではなく、どの仕組みが誤りを通したかを見ます。責任追及の場にしてしまうと、次の障害では事実が出てこなくなります。
誰の失敗かではなく何が失敗を通したかを書く
書き残す項目は、発生から検知、一次対応、復旧までの時系列、影響を受けた範囲、原因、暫定の処置と恒久の対策です。対策には担当と期限を添えないと、文書だけが残って実行されません。事実と推測は分けて書き、分からなかった点は分からないまま残します。
窓口の記録が時系列と影響範囲を埋める
最初の申告が入った時刻、症状の言われ方、どの操作で起きたのかは、監視のログには残りません。窓口に届いた件数と内容を添えると、影響範囲の見積もりが実態に近づきます。復旧の判断が遅れた原因が、社内への連絡経路にあったと分かることもあります。
顧客への説明資料の土台として使える
復旧後に経緯の説明を求められる場面では、この文書が説明資料の下書きになります。社内向けの表現をそのまま外へ出すわけにはいかないため、公開用は範囲と言い回しを絞って書き直します。ステータスページに載せる事後報告も同じ文書から起こすと、窓口の口頭説明と公開情報が食い違いません。
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