解説
フリーミアムは、「フリー(無料)」と「プレミアム(上位の有料版)」を組み合わせた造語です。無料で使える範囲を設けて利用者の裾野を広げ、その中から有料プランへ移行する利用者を得る仕組みを指します。名称は、2006年に米国のベンチャー投資家フレッド・ウィルソンがブログでこのモデルを紹介した際に、投資先企業Alacraのジャリッド・ルーキンが提案した名称として取り上げたことで広まりました。期間を区切って全機能を試してもらう無料トライアルとは異なり、フリーミアムの無料プランは、機能や上限を制限したうえで期間を定めずに使い続けられる形が一般的です。
実務での使われ方
フリーミアムでは、無料と有料の線引きが料金設計の要になります。無料の範囲が狭すぎれば試用が広がらず、広すぎれば有料プランへ移行する動機が生まれません。そのため、利用人数、データ容量、保存期間、外部連携の可否などが、区切りとしてよく使われます。さらに、サポートの範囲も線引きの対象になります。たとえば、有人の問い合わせ対応は有料プランに限り、無料プランの利用者にはFAQやチャットボットで対応する、といった分け方が取られることがあります。
注意点
無料プランの利用者からの問い合わせをどこまで受け付けるかは、サービスの公開前に決めておきます。無料プランの利用者は有料プランの利用者より多くなりやすく、すべての問い合わせに有人で応じると、対応工数が収益に見合わなくなるおそれがあるためです。ただし、有料プランへの移行を検討している利用者からの質問は、有料化のきっかけにもなります。したがって、無料利用者の問い合わせを一律に断るのではなく、料金や上位プランに関する質問は受け付ける窓口を残しておくと効果的です。
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