解説
アドバイザリーボードは、本来は経営上の課題について助言を得るために設ける諮問委員会を指します。カスタマーサクセスの文脈では、主要な顧客企業の代表者を招き、製品の方向性や業界の課題について定期的に意見を聞く場を指して使われ、カスタマーアドバイザリーボード(CAB)とも呼ばれます。個別の要望を受け付ける窓口ではなく、中長期の判断材料を得るための会議体という位置づけです。
実務での使われ方
アドバイザリーボードは、少人数で定期的に開き、まだ決まっていない論点を持ち込む形で運営します。
- 参加者は、全員が発言できる規模にとどめる(推奨される人数は資料によって異なる)
- 開催は、年2回や年1回など、定期的に行う
- 議題には、経営戦略や技術戦略、業界の動向など、顧客企業の経営層が議論するのにふさわしいテーマを選ぶ
- 決定済みの事項を発表するのではなく、まだ決まっていない論点を持ち込む
- 聞いた意見をどう扱ったかを、次回までに必ず参加者へ伝える
注意点
決定事項の説明会になると、参加者にとって出席する意義が薄れます。また、出た意見が後でどう扱われたのかが伝わらないと、次回から本音が出にくくなるおそれがあります。したがって、個別の機能要望はサポート窓口やユーザーコミュニティで受け付け、アドバイザリーボードでは「どちらの方向に進むべきか」という大きな問いを扱うと、会議体として機能します。
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