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ダンバー数

英語表記
Dunbar's Number
読み
だんばーすう

人が安定した社会的関係を保てる相手の数には上限があり、その値をおよそ150人とする仮説。

解説

ダンバー数は、イギリスの人類学者ロビン・ダンバーが1990年代に提唱した考え方で、人が安定した社会的関係を維持できる人数はおよそ150人が上限だとするものです。ダンバーは、人間以外の霊長類で脳の新皮質の大きさと群れの規模に相関があることから、人間の場合の値を150人前後と推定しました。

実務での使われ方

コミュニティ運営では、ダンバー数は「規模が増えると場の性質が変わる」という目安として参照されます。参加者が増えると、全員が互いを認識できる状態から、名前を知らない人が多数を占める状態へと変わります。その結果、発言のハードルが上がり、一部の人だけが話す場になりやすくなります。

そのため、全体を1つの場として扱わず、テーマ別・業界別・地域別などの小さな単位に分ける設計が取られます。大きなコミュニティが分科会や分会場を設けるのは、参加者が互いを認識できる規模を保つためです。

注意点

ダンバー数は厳密な定数として扱うべきものではありません。150という数字については学術的な議論が続いているためです。たとえば、2021年にストックホルム大学の研究チームが新しい統計手法とデータで再分析したところ、推定値の95%信頼区間は2〜520人と大きく広がり、人間について精度のある推定はできないと結論づけられました。したがって、実務では150人を境界線として扱うのではなく、規模の変化に目を配るための目安として使います。