解説
エンプロイーサクセスは、従業員が働きやすいだけでなく、実際に力を発揮して成果を出せる状態をつくる取り組みです。満足度を測るES(従業員満足度)よりも、成果に踏み込んだ概念として使われます。たとえば、セールスフォースは「社員の成功を後押しし支援する」という使命から、人事部を「エンプロイーサクセス」と呼んでいることで知られています。
実務での使われ方
顧客対応の質は、対応する担当者の状態に直結します。疲弊した状態、必要な情報が手元にない状態、判断の裁量がない状態では、どれだけマニュアルを充実させても品質は上がりません。さらに、経験のある担当者が抜けるたびに対応品質が落ち、採用と教育のコストが繰り返し発生します。したがって、担当者の定着は、顧客満足度と直接つながる経営課題です。
担当者の定着を図るには、権限・情報・評価を点検し、次のような施策を組み合わせます。
- 権限の委譲(返金や例外対応をどこまで現場で判断できるか)
- ナレッジの整備(情報を探す時間を減らす)
- カスタマーハラスメントからの保護と、対応終了の判断基準の明文化
- 評価指標の再検討(処理件数だけで評価しない)
- キャリアパスの提示
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