解説
CSAT(Customer Satisfaction/顧客満足度)は、商品やサービス、問い合わせ対応などの個別の体験に対して、顧客がどの程度満足したかを示すスコアです。企業は「今回の対応にどの程度満足されましたか」といった設問を用意し、顧客に段階評価で回答してもらいます。回答の段階は5段階評価が一般的で、3段階や10段階で尋ねる場合もあります。
算出方法
CSATは、肯定的な回答の数を有効回答数で割り、割合として求めます。
CSAT(%)= 肯定的な回答数 ÷ 有効回答数 × 100
5段階評価の場合は、「満足」「やや満足」の上位2段階を肯定的な回答として数える方式(トップ2ボックス)が多く見られます。ただし、どの回答を肯定的とみなすかは企業ごとに異なります。したがって、他社の数値と比べる際は、集計方法をそろえる必要があります。
実務での使われ方
CSATは、NPSやCESといった他の顧客指標とあわせて使われます。3つの指標は、測っている対象が異なります。
| 指標 | 測るもの | 代表的な設問 |
|---|---|---|
| CSAT | 個別の対応・体験への満足度 | どの程度満足したか |
| NPS | 企業や商品・サービスを他者にすすめたい意向(0〜10の11段階) | 親しい人にすすめたいか |
| CES | 解決までにかかった手間 | 簡単に解決できたか |
CSATは個々の対応を評価するのに適しており、オペレーター個人やチャネルごとの改善につなげやすい指標です。一方、継続利用や収益への影響を見る目的では、NPSや解約率とあわせて確認するのが一般的です。
注意点
CSATに反映されるのは、アンケートに回答した顧客の評価だけです。不満を持ちながら何も言わずに離れていく顧客(サイレントカスタマー)の声は、数値に表れません。そのため、スコアだけを見て判断すると、実態を見誤るおそれがあります。そこで、アンケートに自由記述欄をあわせて設け、VOC(顧客の声)として内容を読み解く運用が有効です。
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