解説
ITSM(IT Service Management)は、ITを機器やシステムの集まりとしてではなく、利用者に価値を提供するサービスとして捉え、管理する活動の総称です。対象は、サービスの設計、構築、提供、運用、改善までの全体に及びます。社内の情報システム部門だけでなく、SaaSを提供する企業のサポート部門や運用部門でも、ITSMの考え方が使われます。
種類
ITSMを実践するための枠組みには、たとえば次のようなものがあります。
- ITIL:ITサービスの提供と運用の実践手法を体系化したフレームワーク(ITIL 4、ITIL (Version 5))
- ISO/IEC 20000:サービスマネジメントシステムの国際規格。要求事項はISO/IEC 20000-1:2018(第3版、2018年9月発行)が定めています
- COBIT:ITガバナンスのフレームワーク
- FitSM:簡素で軽量なサービスマネジメントを目指した標準
実務での使われ方
ITSMの代表的な活動には、次のようなものがあります。
- サービスデスクでの問い合わせとサービス要求の受付
- インシデント管理によるサービスの早期回復
- 問題管理による原因の特定と再発防止
- 変更の評価と承認、構成情報の管理
- SLAによるサービス水準の合意と測定
問い合わせの受付から対応、記録、分析までを一つのツールで管理するため、ITSMツールと呼ばれるシステムを導入する組織もあります。
注意点
ITSMとITILは同じ意味ではありません。ITSMは、ITをサービスとして管理する考え方と活動を指します。一方で、ITILは、ITSMを実践するための手法をまとめたフレームワークの一つです。したがって、ITILを採用せずに、ISO/IEC 20000や自社独自の手順でITSMに取り組む組織もあります。
該当する用語がありません