解説
たらい回しは、顧客が複数の窓口をまたいで転送され、そのたびに同じ説明を繰り返させられる状態です。用件が片づかないことに加えて、経緯を最初からもう一度話す手間が重なるため、顧客の不満が強くなりやすい場面です。
たらい回しは、組織が部門ごとに分かれ、各窓口が自分の管轄範囲を基準に判断することで起きます。各窓口が規則どおりに動いていても、顧客から見れば「どこも引き受けてくれない」体験になります。したがって、担当者個人の姿勢ではなく、窓口の区切り方と引き継ぎの決め事に原因がある場合があります。
実務での使われ方
たらい回しを防ぐには、引き継ぎの方法と、どこにも当てはまらない用件の受け皿を先に決めておきます。具体的には、次のような決め事を用意します。
- 転送する場合、用件と経緯を先に引き継ぐ
- 応対履歴を部門をまたいで参照できる状態にする
- どこの管轄か分からない用件の受け皿を決めておく
- 転送先が不在の場合の扱いを定めておく
また、転送の回数を集計すると、どの用件でたらい回しが起きやすいかが分かり、導線の再検討につながります。たとえば、特定の製品や手続きで転送が続いているなら、窓口の案内文やFAQの入口の改善を検討します。
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