解説
アンバサダープログラムは、製品を深く使いこなし、前向きに発信してくれる利用者を企業が公式に認め、利用者の活動を支援する制度です。企業自身の発信よりも、実際に使っている人の声のほうが信頼されやすいという考え方に基づいています。
実務での使われ方
アンバサダープログラムでは、先行体験や登壇の機会などを参加者への特典として用意します。主な特典は次のとおりです。
- 新機能の先行提供や、ロードマップへの意見反映の機会
- イベントでの登壇や事例記事への登場
- 専用の連絡窓口やコミュニティ内の称号
- ノベルティや参加権などの特典
注意点
特典を提供する場合は、PR表記のルールと参加者の選出基準をあらかじめ決めておく必要があります。2023年10月1日から、景品表示法に基づく告示により、一般消費者が事業者の表示であることを判別しにくい表示(いわゆるステルスマーケティング)が不当表示として規制されています。事業者が投稿内容の決定に関与したと判断される場合、参加者の投稿は「事業者の表示」にあたり、広告であることを明瞭に示さなければ告示に違反します。消費者庁のQ&Aでは、商品の無償提供とあわせて投稿を依頼する場合も、個別の事情によっては事業者の表示と判断されうると示されています。なお、規制の対象は投稿した参加者ではなく、広告主である事業者です。したがって、PR表記のルールを制度設計の段階で決め、参加者に周知しておく必要があります。
また、一部の参加者だけを優遇しすぎると、コミュニティ内に分断が生まれます。そのため、選出基準と任期を公開しておくと、運用が安定します。
出典
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